父。

今日は父の法要が終わって、色々飾っていたものを外し、仏壇に戻したり、神棚を閉めていたのを開けたりと、しみじみとやっていました。

一人暮らしの父が入院したと姉から連絡があり、末期だと聞いて姉は私に助けを求め、それならばと半分半分で見る条件で引っ越して来ました。
でも今まで病気らしい病気もしたことの無い父が、がんとは・・・。
仕事が大好きで、定年を迎えても休みもろくに取らず、精力的に働いていました。

私「少しはやすんでよ」
父「うん、わかってる」
　　「でも、面白くて休んでるのがもったいないんだよ」
そんな話をしていた矢先の出来事でした。最初の頃、入院中は色んなものを食べたがりました。
特にグレープフルーツがお気に入りで、美味しいと一日２個はペロリと＾＾

でも、最後の二週間は何も口に入らずに吐いてばかり、目をつぶっていても涙がほほを伝っています。時おり笑顔も見せてくれます。
看護士さんからは、昨日はとても辛いようでね、見ていられなかったよ、と言われて、「？？？」そうだったかな？元気だったよ・・・。
そうか・・・ツライ姿を娘には見せなかったんだね。ごめんね、気づかなくて・・・。
家に帰りたいといわれた時には、連れ帰って家で看取ろうと決めました。
ドクターには反対をされましたが、本人の意見を尊重していただきました。
それから一週間後、帰らぬ人となりました。私少し目を離していたときに、、、。
静かに息を引き取っていました。

「ありがとう」も言えなかった。ごめんね・・・そして今、言わせてね
「ありがとうね」

男一人で１７年間よく家の事もやってきたものだと感心したもので、家のまわりも草むしりもまめにしていたようですし、家の中もピカピカにしていたので、
近所でも評判だったらしいです。

おとうちゃん・・・じいちゃんや、ばぁちゃん、そしてお母ちゃんと天国で会えましたか?